2010年6月27日日曜日

コアレスモータの特性を計測4

  今回は, トルク測定を試みました. 前回と同じ以下の簡単な回路で,katoさんが追記してくださった方法によって計測します.

    発生起電力 Vn = 0
    電流 I = V_R / R
    プローブ長さ r = 22 [mm]
    トルク T = r * m * g
    m : 計りの指示値
    g : 重力加速度
    端子間抵抗 R_M = V_M / I


  結果は以下のとおりで, おおむね電流の増分に比例してトルクが増加することがわかります. さらに, T切片が負であることから, 摩擦トルクがわかります. ただし, 静止状態の摩擦なのであまり役には立ちません.


  ここで得られたトルク定数k_Mと前回得られた発生電圧定数k_Eにはk_E = 2*pi/60 * k_M の関係があることになっていますが, 15%ほど値がずれます. これはトルクを測るときにモータが静止状態であることに問題があるように思います. ここで知りたいのはモータがある位相にあるときのトルクではなく, 一回転の平均トルクだから.
  何か簡単にできて回転状態のトルクを測る方法はないですかね?

  ついでに端子間抵抗の結果は以下のとおり. ただし, これは熱平衡状態になったのを確認しているわけでもなくあくまでも目安ですが, 熱時定数がそれほど大きいとは思わないのでだいたいこれくらいでしょう.

2 件のコメント:

kato さんのコメント...

測定対象のモーターと、摩擦とトルク定数が既知のモーターを直結して、後者に可変抵抗などを繋いで電磁ブレーキをかけつつ電流をモニタしてトルクを調べる、とか・・・
うーん、あんまり手軽じゃないですね

kojima さんのコメント...

手軽ではないですが, それくらいやらないと仕方ない気がします.
やりませんが.

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